手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

ホーム>フォーラムが選ぶ・この逸品>横田屋窯(知花實)6.5寸 唐草ワンブー

フォーラムが選ぶ・この逸品

横田屋窯(知花實)6.5寸 唐草ワンブー

横田屋窯(知花實)6.5寸 唐草ワンブー

2006年10月 加藤直子
製作地:沖縄県読谷村 横田屋窯

沖縄の器には、独特の存在感があります。なかでも、唐草紋の器は、いつか欲しいと思っていました。

たくみ工芸店で開催された「沖縄の陶器 新作展」で、この器に出会い、とても気に入り、手に入れました。

しっかりとした形に、伸びやかで、勢いのある唐草の紋様。この線が、くさ呉須という釉薬で描かれています。その為、白化粧された地の色とのコントラストが柔らかく、とても力強いのですが、あたたかさも感じられ、いろいろな料理とも相性がよさそうです。裏は、透明釉ですが、沖縄の土の色で、少しカーキがかった、茶のような色にあがっています。こちらも、何ともいえない味わい深い色です。

また、この器には、重ねて焼くために、釉薬の掛かっていない目の部分があり、絶妙なリズムが生まれています。これから、使い込んでいくうちに、この部分に、盛られた料理の油や、汁が染み込んでいくことでしょう。そして、味わいが増し、愛着も増していくと思います。

今年の夏は、沖縄に思いを馳せながら、この器に、ゴーヤチャンプルー、夏野菜のサラダ、果物などを盛り、大らかな器のエネルギーも一緒に頂いて、猛暑を乗り切りました

。縁付きなので、たくさん盛っても安心感があり、運びやすいのです。また、深さ、広がりもちょうどよく、早速、大活躍してくれました。

これからの季節には、煮物や、どんぶりものなどの際にも、使っていこうと思います。

こうした、使い勝手がよく、暮らしの中で、力や暖かさ、喜びを与えてくれる器。

知花さんをはじめ、たくさんの方々のおかげで、今、私がこうして使わせていただけることに感謝します。

これからも、よいものが作られ、使われ続けていくことを願います。「出会い つながり 生きていく」ということは、素晴らしいことだと、ひとつの器を通して、改めて感じることができました。ありがとうございました。