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水俣のカゴ

水俣のカゴ

2011年7月 坂本光司
製作地:熊本県水俣市

熊本県水俣市の竹細工職人、柏木芳雄さんのカゴです。

左が「茶碗カゴ(ワンメゴと言います)」で、右が「脱衣カゴ」です。
鎌倉もやい工藝の「2011 涼夏の会」で、ようやく手に入れることができた念願の逸品です。

柏木さんについては「Kuno×Kunoの手仕事良品 Vol.16」に詳しく書かれていますが、久野恵一さんが「この人は私の知る限り、真竹(青竹)細工では、いちばんつくりが上手な人だと思う。加えてこの人自身が竹に対して感性的なものをもっている」とまで仰る職人です。
実用品でありながら美しいもの。
生活の中で使って、その使いやすさ、丈夫さ、美しさを確かめたいと常々思っていました。

手と本体の接合部。穴を開けて竹針で留め、さらに籐ヅルで結んであります。

底面は四つ目で編まれています。中に物を置くから幅広で厚めのヒゴをとります。
茶碗カゴの場合は水切れが良いようにつくられています。

カゴの底につく足。


茶碗カゴと脱衣カゴで迷っていると、久野さんに「両方持っていなさい」と勧められました。
なぜなら「柏木さんはもうすぐ仕事を辞めてしまうかもしれないから」。
優れた職人がまた一人引退してしまうかもしれないと思うと、心が痛くなります。
美しく健康な実用品を使い、紹介し、未来に繋げていくことが大切ではないでしょうか。