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フォーラムが選ぶ・この逸品

沖縄の渡名喜瓶

沖縄の渡名喜瓶

2013年2月 坂本光司
製作地:沖縄県読谷村

鎌倉もやい工藝での「平成24年度の日本手仕事優秀品展」で手に入れた沖縄の渡名喜瓶です。形と色、釉薬の流れが美しく、一目惚れしました。
つくり手は沖縄県読谷村、北窯の松田共司さん。
手仕事フォーラム代表の久野恵一さんが、グラフィック社刊「民藝の教科書1 うつわ」の取材の際に、古作を見本にして、ロクロ引きでつくってもらったそうです。

独特の柔らかい形が美しいだけでなく、おおらかな飛び鉋を打った上に黒釉を流し掛けしてありますが、勢いがありとても豊かな表情を見せてくれて、360度どこから見ても魅力的です。
頚の立ち上がりから口の縁周りに、すくっとした、凛とした姿勢は、いかにも琉球だといわんばかりの存在感があるように思えます。昔の物であっても、今も変わらずにつくられるという松田共司さんの技というより琉球人の骨をみた気がしました。

渡名喜瓶とは、神事の時に泡盛を入れてお供えするための酒瓶で、この名の由来は渡名喜島のノロやユタからの注文品であったからだという説があるみたいですが、本当のところはわからないみたいです。
脈々と受け継がれる琉球文化の伝統の凄さを感じさせる逸品を、推薦いたします。