手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

ホーム>フォーラムが選ぶ・この逸品>久慈の手桶

フォーラムが選ぶ・この逸品

久慈の手桶

久慈の手桶

2013年5月 川崎正子
製作地:岩手県久慈市

しっかりがっちりつくられているのに、なぜだか温かい姿。
その姿に魅せられて、手桶の持ち手を掴みました。
一瞬で、柔らかい感触に惚れてしまい
今では無くてはならない我が家の風呂場の道具となっています。

 

我が家の風呂で初めて使い出したのは私の夫です。
風呂上がりにニコニコして私のところへやってきました。
「この手桶、いいね!」

 

何が「いいね!」なのか聞きませんでしたが
続いて私が風呂場のドアを開けた時、何が良いか解りました。

 

まずは「香り」です。

 

杉のみずみずしいにおいなのでしょうか。
この小さな手桶の木の香りが、風呂場いっぱいに充満していました。
まるで森林浴しているかの清々しい香りは
心からリラックスできる心地よい香りです。

 

使ってみて良いのは、やはり持ち手の安定感です。
桶を手にした時から感じていましたが
持ち手の微妙なくぼみのカーブが手にしっくり馴染みます。
石けんやシャンプーなどツルツルしている手でも
きちんとお湯が汲める様に手にフィットします。


そして、見た目にも、久保さんのきちんとした仕事の跡が見えます。
木を止めている竹のタガがキッチリ食い込むように締めた跡があります。

 

赤ちゃんがいるママにも人気のある品と聞きましたが
この品なら小さな子供をお風呂に入れる時にでも安心できるのは納得です。

 

つい先日までプラスチック製の手桶を使っていましたが
心のリラックスも得られ、お風呂での用もきっちりこなしてくれる手桶は
我が家にとってこれから何十年も使い続けていける暮らしの逸品となるでしょう。

 

プラスチックが家庭に登場して、桶の需要が減ってきたために
途中、桶つくりをやめてしまった久保さんですが
今つくり続けてくれていることに感謝いたします。