手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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学習会・イベント報告

宮城・鳴子手仕事フォーラム

宮城・鳴子手仕事フォーラム

2004年9月9日〜12日
会場:やまのふところの宿みやま 宮城県玉造郡鳴子町大口字要害91

ごあいさつ

手仕事は、美しい自然と人とのつながり、地域社会の歴史と風土、そして長年の技術的伝統から生まれます。しかし、こうした本来の手仕事を取り巻く環境は、大量消費社会が生み出した今日の環境問題と同様、現在はきわめて深刻な状況下にあります。私たちはこれを文化の環境問題としてとらえ、問題の本質を話し合い、問題解決に向けて活動するために手仕事フォーラムを設立しました。
 私たちの関心は作り手に向けられ、本物の「手」を求めて全国を歩いています。その活動を通して、手は自然と地域社会が守り育てるのだということが改めて見えてきました。そして、文化の環境問題は現代の農業や林業などが抱える問題と同根ではないのか・・・というテーマも見えてきたのです。
 この一歩踏み込んだ問題を話し合うために、私たちは宮城県鳴子町の風土を舞台として選び、第7回手仕事フォーラムを開催することといたしました。農村の原風景が健在の川渡温泉の石の梅地区で、やわらかな空間とゆったりとした時間、そして素敵な作品の数々、とっておきのそばをごゆっくりとお楽しみ下さい。

見る

日本の手仕事優品展今もなお、日本各地で優れた手技によってつくられる美しい暮らしの品々から、代表的な優品を選び、美しく展示紹介します。

1、40都府県より陶磁器、染織物、木漆工品、硝子・金工品、和紙、竹・蔓・樹皮・草藁の編組品など約300点

2、手仕事フォーラムが取り組み、発掘・開発した実用的な手仕事の品々50点

3、手仕事フォーラムメンバーの活動記録紹介

●日程 9月9日(木)〜12日(日)
 10時30分〜18時

●入場無料

「優品展について」

 優品展を訪れるのは今回が始めてでした。前回までの様子を話で聞いたり、展示風景の写真を見たりしていたので、何となく予想はついていました。しかし、実際に訪れてみて、良い意味で予想を裏切られました。 会場に到着したとたん、玄関のガラス扉越しに想像を超えた美しい手仕事の品々が一気に目に飛び込んで来たのです。 コバルト、藍、緑釉など鮮やかに彩られた沖縄や、飛び鉋、流し掛けが自由で明るい印象を与える小鹿田を始めとする九州各地など、様々な地方の陶器がこれでもかと言わんばかりに並んでいました。またそれらを取り囲むように壁に吊るされた、日頃あまり目にすることのない大物の編組品が訪れる人たちにかなりのインパクトを与えていました。

 陳列は奥の大広間に続く廊下にもあり、さらに階段の踊り場へと続いています。陶磁器、木漆工、金工、編組品や染物、織物など、それぞれがわかりやすく、そして美しく並べられていて、通り抜ける人たちを何度も立ち止まらせていました。これだけ多くの品々でありながら、どれもこれも実用に即した本当に美しいものばかりです。私も何度も立ち止まり、我を忘れて一個一個手に取ってはしばらく眺め、「これは自分だったら、どう使うかな」、「こう使えば、おもしろいんじゃないかな」と、あれやこれやと考え出すときりがない程でした。結局、気付いてみると、小鹿田焼の大皿と片口を購入していました。しかし、家に持って帰って実際使ってみると、これがまた、いいんです!

 生活の近代化は、地域の生活習慣や生活のスタイルを均一化する方向にはたらき、地域に根ざしていた手仕事を年々厳しい状況下に追い込んでいます。 ささやかではありますが、美しい日本の手仕事を残してゆくために、誰にでも出来る方法があります。
 手仕事の品々を、何からでもいいのです、それぞれが好きなもの、使い易いものを買って、日常の生活のなかで使ってみることです。一度使ってみれば、その良さが実感できるはずです。大量生産品に比べれば多少値段が高くつくかもしれませんが、しかし、心から気に入ったものであれば、愛着が増し、今までより長く使えるはずです。より心豊かな生活がおくれるに違いありません。

 今回の優品展でそのことを改めて強く感じました。少しでも多くの人が同じように感じて、手仕事の品々を手に取ってくれるきっかけになってくれたのであれば幸いです。

 

手仕事フォーラム 鈴木修司

学ぶ

 手仕事フォーラム公開講座
「誂え(あつらえ)の暮らしを地域に」

講師
◆結城登美雄氏(民俗研究家)
◆小野寺公夫氏(漆工・鳴子町在住)
◆大橋 正芳氏(東京造形大学教授)
◆久野 恵一氏(手仕事フォーラム代表、地域手仕事文化研究所主宰)

日程 9月12日(日) 10時30分〜13時
●場所 登録有形文化財 遊佐家主屋(宿みやま 隣り)
●参加費 500円

食べる

名人「達磨」高橋邦弘の「手打ちそば」と
「宮城の地酒・綿屋」を味わう会

日程 9月12日(日) 
11時30分〜、14時30分〜、17時30分〜の3回

●参加費 6500円(もりそば3杯まで)
日本酒、おつまみ少々含む

 

高橋邦弘氏プロフィール

1944年生まれ。
1972年「一茶庵」本店師片倉康雄の手打ちそばに出会う。
1975年東京目白に「翁」を開店。後に山梨県長坂町へ移転。
2001年広島県豊平町に「達磨」を設ける。年間を通して安定してうまい蕎麦を出したいがため、自家栽培、自家製粉にこだわっている。NHKテレビの「人間ドキュメント」でも特集された。
現在は、そば会やそば教室も活発に行い、後進の指導にも心血を注いでいる。

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