手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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学習会・イベント報告

「馬飾り」尾山台・手しごと 学習会 第1回

「馬飾り」尾山台・手しごと 学習会 第1回

尾山台「手しごと」での1回目の勉強会(1/16)のテーマは“馬”でした。

手仕事フォーラムは2002年にはじまり、
設立のきっかけをつくったのは、私の恩師で日本民藝協会の常務理事だった四本貴資先生でした。
四本先生は染織品を中心にたくさんの工芸品を蒐集していましたが、
特に優れた蒐集品に「筒描き」という染物があり、なかでも「馬飾り」が独特でした。
その「馬飾り」を巡って私と久野恵一さんは馬の文化を調べることになり、
やがて手仕事フォーラム創設につながったのです。これが勉強会のテーマの背景です。

2002年、四本先生は蒐集品を整理するために「筒描き」の展示即売会を開いたのですが、
四本先生が定年まで在職した東京造形大学にその一部をを収蔵することにしました。

収蔵品のなかから「馬飾り」を紹介します。

この長い染物は、嫁入りなど特別なときに馬を飾った「結い上げ」という筒描きの染物で、
瓢箪に杯・・・お祝いの模様でしょう、のびのびとした描きっぷりが見事です。
長さは495pもあります。

丸に忠の字の紋が入った「鯉の滝登り模様」は、馬のお尻の部分を飾った染物で、
同じ紋入りの唐草模様の筒描きは馬のお腹をに付ける「腹掛け」。
おそらく嫁入りのセットだったのでしょう、「結い上げ」もあったはずです。
勢いのある模様から馬の飾りに託した人々の思いが伝わってきます。
横の長さは238p、「腹掛け」が91pです。


筒描きは、主に慶事の注文に応じて地元の染物職人が手で描いた染物。
のびのびやかで力強い模様は、日本の染物の中でも独特で、とても魅力的です。

大橋正芳