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学習会・イベント報告

「型染」尾山台・手しごと 学習会 第3回

「型染」尾山台・手しごと 学習会 第3回

尾山台「手しごと」での学習会も3回目。

私は初めて参加させていただきました。

“筒描染”、“絞り染”に続き、今回は“型染”について。


大橋先生がお持ち下さいました貴重な型染の数々を、

参加者も手に触れながら話を聞きました。

なんと、沖縄の紅型や、雑誌『工藝』創刊号も。

なかなか手に取る機会のない貴重な品々に、

参加者は大感激でした。


「“型染”と聞いて何を思い浮かべますか?

大橋先生からの質問。

参加者それぞれに答えましたが、

大橋先生にとっては “型染”といえば、ずばり “唐草模様”だそうです。

型染といえば“唐草”を思い浮かべる人が、最近は少数だとか。

話しをしながら、様々な“唐草”が施された型染を手渡してくれます。

どれも美しい物ばかり。

この日の大橋先生の説明の流れは、

まず初めに藍の型染について技術的なことも含めてじっくりと説明し、

私たちの目が慣れたところで、次に藍以外にベンガラなどが少し注された型染を見せ、

最後に再び藍染に戻るという流れ。

否応なしに藍の型染の魅力が納得できるプレゼンでした。


さて、藍の型染は、かつては大量に作られていたもの。

「布の裏面に何か付いているのが分かりますか?

と大橋先生。

綿が付着していました。

かつて、綿布団の布地として使われていたことの証左です。

生活の様々な場面で使用され、膨大な量が作られた藍の型染。

現在ではそれほど残っていないのは、

まさに“木綿往生”と言われるゆえんでしょうか。

貴重品であった布。

ましてや型染ともなれば、とことん最後まで使い切った証です。

(勿論、時代が移り変わり、不用品として大量に捨てられたことも要因でしょう)


庶民が、せいぜい麻しか身にまとえなかった時代から

木綿が普及した時代へと移り、木綿が藍で染められる。

最初は単色であったとしても、

生活の中に彩が取り入れられたことは、

当時の人々にとり、どれ程の喜びであったことだろう。

ましてや、そこに文様が入ればなお更のこと。


この日、見せていただいた藍の型染は大事に大事に使われてきたもの。

当然、色褪せていますが、そこがまた馴染んで味わい深く感じさせます。

(漢字変換して思いましたが、「馴染」という漢字は読んで字のごとくですね)


そして、学習会の後半では、数々の琉球の紅型や雑誌『工藝』。

紅型の美しさにつていては、私の拙い説明では逆に伝わりませんので

コメントしません。


そして、雑誌『工藝』。

本に興味のある私にとっては、実物を手に取れることは大変な感激でした。

実に手の込んだ装幀。

染め抜かれた布で貼られたものや、題字に漆盛上げが施されたもの。

漆は鈴木繁夫さんの仕事。

詳しくは大橋先生の下記の文章をご参照ください。

http://blog.teshigoto.jp/?eid=865476

週末のひと時、贅沢な経験となりました。

大橋先生、ありがとうございました。

中村裕史