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伊予だより

町の芝居小屋 内子座へ〜なんよ巡り〜

町の芝居小屋 内子座へ〜なんよ巡り〜

2013年6月19日
語り手:門田真記子(手仕事フォーラム会員)

愛媛県は東予・中予・南予と、3つの地方に分けられます。
四国中央市や今治など工業がさかんな東予、松山市を中心とした中予に比べて、
南予はとってものどかでのんびりしたところです。
昔ながらの手仕事もあり、自然豊かな場所、
その魅力を少しずつお伝えしていきたいと思います。

内子座は愛媛県喜多郡内子町に大正初期に建てられた芝居小屋です。

 

内子町は松山市より南へ45キロ、山間部の小さな町ですが、
町を流れる小田川は海へ続くなだらかな肱川に合流するため、水運業が発達し
江戸時代より和紙や木蝋で栄えた町です。

枡席と呼ばれる四方形に区切った見物席は、
後ろでも見やすいように床が斜めになっています。

二重折り上げ格天井と呼ばれる美しい天井。
大正時代に建った建物なので、
照明がシャンデリアなのが素敵です。

花道を歩いて、舞台の中央へ。
誰もいなかったので一番苦手なことをしてみました。

舞台の下には奈落があります。
舞台を人力で回す仕掛けがありました。

奈落からなんとか這い上がり二階へ。
ガラスも大正時代のものがそのまま残っていて、ゆらぎがきれいです。

内子座のポスターを制作しているのも、内子町在住の山田きよさんという方です。

 

床や柱はきれいに磨き上げられ、町の人たちが大切にして来られたのを感じます。
建物の中に入った時のひんやりとした空気で気持ちがすっと落ち着きます。

 

歌舞伎や文楽などの有名な演目も行うなか、
ピアノの発表会やカラオケ大会などにも使われるという、
今も町の人たちに愛されている芝居小屋です。