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伊予だより

高知県梼原町を散策

2014年6月4日
語り手:門田真記子(手仕事フォーラム会員)

愛媛県の南予地方・内子町から高知へ行く時は、国道197号線を通ると
高知市まで2時間半ほどで到着します。四国を縦断する山道ですが、道がよく
運転しやすいルートです。

 

その途中にある高知県梼原(ゆすはら)町は、愛媛と高知の県境の町で、
「雲の上のまち」とキャッチフレーズがついているように、標高の高い場所にある町です。

 

町役場はモダンな建物。有名な建築家による設計です。
梼原町産の杉板が外壁に使用されています。
梼原町の町面積の91%を森林が占めており、役場以外にも杉をふんだんに使用した
ホテルやギャラリーがあります。

 

役場からさらに山奥の場所で、オランダから移り住み
紙漉きをされている方がいらっしゃいます。
高知県いの町で土佐和紙の手漉きを学び、ここへ住居を構えたのだそう。
もう少しで四国カルスト!という場所です。
ちょうど息子さんがいらっしゃって、楮の皮を剥いで天日に干していました。

 

 

内子町五十崎にも手漉き和紙があるのですが、原料は輸入か高知県いの町のものです。
原料からすべて手作りで和紙を作っていらっしゃることに感動しました。

 

みつまた

 

原料となる楮やみつまたは、周辺の山で採れるそうです。
和紙のほかにも、布を叩いて繊維に戻して漉くという技法を用いた紙もあり、色合いが素敵でした。
ヨーロッパの伝統工芸なのだそうです。
ここは民宿も兼ねていて、和紙を使った壁紙の部屋はとても気持ちのよさそうな空間でした。

 

三嶋神社

 

梼原町といえば、坂本龍馬脱藩の道。
高知市内から1日でここ梼原に到着したというのは衝撃的です。
ずっと走り続けたに違いありません。
そしていくつかの峠を越して内子町五十崎を流れる小田川にたどり着きます。

 

龍馬が宿をとった内子町五十崎の泉ヶ峠。
今では地元の人もまず通らないような山奥ですが、昔はこのあたりに宿があったと書いてありました。
この時期、山は新緑がとてもきれいですが
本当に怖いくらい山奥なので、写真を撮ってすぐ退散しました。

 

 

内子町五十崎の宿間と呼ばれる地域。
ここから舟に乗って肱川と合流し、海を渡り下関へ。
我が家の裏を流れる川の少し下流です。
自分の住んでる町ですが、直接行ってみないと感じないことが多いことに改めて気づかされます。

 

梼原町は現在町内で使う電気の約3割を地熱・風力・水力でまかなっており、
将来はすべて自然エネルギーでまかなうことを目指しているのだそうです。
駆け足で散策しましたが、魅力的な町だなと思いました。