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鳥取の夏の風物詩

鳥取の夏の風物詩

2007年6月2日
語り手:阿部一郎

−天然岩ガキ いよいよ登場 そして時は大後悔時代へ突入!−

全国的にカキと云えば“Rの付く月以外は食べるな”……つまりカキは11月から2月までが旬とされ、冬期が一番出回る時期なのですが、それはあくまで養殖カキの話で、天然のカキ=岩ガキは6月から7月に最も旨味が増します。岩の様に硬いゴツゴツした殻をトンカチと貝開けでこじ開けると貝いっぱいにはりついた厚みのある、ポッテリプルリンとした乳白色の柔らかい身が表れます。
冷たく氷で冷やして、くし型に切ったレモンか、カクテルソースで召し上がって戴くのがたくみ割烹の前からの提供の仕方です。
ただこの10年、鳥取の漁師も岩ガキが全国的に有名になり、高く販売できるので、まだ小さく身もやせている4月頃から獲り始めたので、その結果どんどん獲れなくなって岩ガキが激減し、しかも旬の時期以外のカキからノロウイルスまで検出される始末です。
そしてとうとう今年からカニといっしょで漁期を決めて(今まではまったく無し)6月1日を解禁日としました。
……しかし遅すぎる。もっと早く、もっと前から手を打っておかねば。時すでに遅し。
昔みたいに岩場に大きな天然ガキが付いていて、釘抜きみたいな道具でボッコンボッコン獲れていた頃には戻りません。目先のお金に目がくらみ、後々の事を考えずに獲れるだけ獲って後から皆で大騒ぎ、そして大後悔です。
鳥取のみならず、日本、いや世界の海の幸をめぐって、これから第二の大後悔時代の幕開けです。