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カニの世界もブランド化?タッグ付松葉ガニ

カニの世界もブランド化?タッグ付松葉ガニ

2008年1月8日
語り手:阿部一郎

 大寒も過ぎて、今が最も甘味と旨味が強いとされる鳥取の冬の味覚の王者松葉ガニですが、漁獲高は、この4〜5年保護の効果もあり安定はしてきてはいるものの、やはりかなり高価な食べ物と言わざるを得ません。

しかも忘年会、新年会、あるいは吹雪いて海が荒れて船が出港できない場合、活松葉ガニは急騰して「え?0が1つ多いんじゃない?」と思うくらい値が張ります。そういう時期を見計らって業者は北海道からズワイガニを買い付け市場に出回るのです。しかも価格は1/3から1/5とグッと安くなります。名前も北海道松葉とか、北の松葉ガニとか呼ばれ一見しただけでは地元の松葉ガニとは区別がつきません。只、味はまったく違います。 同じズワイガニなのになぜこんなに味が違うのかとおどろく程です。

 そこで、船主や港の市場関係者がその区別をはっきりさせる為に、船の名前を書いたものや、港の名前を書いたカニの形をしたタッグをハサミの一番細い部分に絶対に取れない様に付けて売り出したのです。手間はかかる様ですが、漁師も生活がかかっている為、しかたない方策かもしれません。

実際たくみでお客様にお出しする場合、タッグ付きだと、値段、味とも納得されて召し上がって戴きやすくなります。

夏場の岩カキにも同様の帯状のタッグが巻かれ、今後、鳥取の特産物にはこういった工夫が広まっていく傾向にあると思います。