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真夏に食べたい鳥取・広留野大根(ひろどめのだいこん)

真夏に食べたい鳥取・広留野大根(ひろどめのだいこん)

2008年9月14日
語り手:阿部一郎

大根といえば一般的なイメージは旬な晩秋からで、冬の寒い時期におでんとかふろふき大根、ぶり大根にしてふーふーしながら甘みも増した大根にそのしみ込んだ素材の旨味を楽しみながら食べる・・・・・という物だと思うし,私もこの広留野大根を口にするまでそう思っていました。

しかし、4〜5年前、8月の中旬だったか、真夏に大根おろしに使う大根を探してJAの売り場でこの広留野大根に遭遇したのです。地産地消をこの10年テーマにしていることもあって何の気なしに手にしましたが,夏の時期にしては瑞々しく、しかも太く葉はシャキッとして色も真珠の様な光沢すら感じられた。店にかえって包丁を入れると繊維も細かく緻密で、すが全く入っていない。生で食べてもその甘さと歯触りと食感の良さに驚きました。

その栽培している場所は鳥取でもかなり奥まったカワイダニ高原という夏でもヒンヤリするところで街のなかとの温度差は10℃近くあるらしいです。その場所で近年若者達が機械をなるたけ使わずに一番美味な状態のときに大根を一本一本手で引っこ抜いて収穫しています。実際食べると本当に美味しいし(特に生が・・・)夏野菜といえばトマト、キュウリ、ナスなどが代表的でサラダなどにもこれらの物が良く登場するが、広留野大根はこれらの物にも引けを取らない味で品格と風格すらあります。

皆様も一度この広留野大根を手すると夏の細くやせた、苦味ばかり口につくあの大根のイメージが一新される思います。

 

写真は淡い水色に口どられた益子焼の涼感ある小鉢です。深み(高さ)もちょうど良くちょっとしたおひたしなどを盛りつけるのに重宝します。

もちろん倉敷や沖縄ガラスでも良いのですが、やはり7月から8月初めくらいが最適でこの時期には少し遅いし、くどいかなとも思います。

料理は「大根とおくらのもずく梅肉サラダ」で私のオリジナルです。大根のシャキッとした感じと、オクラともずくのニュルとした感覚が対照的で面白く、梅肉ドレッシングが両方ととけ合って素材の味を引き出してくれています。

生の大根と梅は味も色合いも紅白という感じでこれを食べると日本人だなと実感できるみたいです。