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3月〜5月にかけて鳥取で一番の食材“もさ海老”

3月〜5月にかけて鳥取で一番の食材“もさ海老”

2010年3月9日
語り手:阿部一郎(たくみ割烹) / 写真:衣笠告也(願正寺)

 山陰沖日本海厳寒の松葉ガニ漁がそろそろ終わりを告げる3月上旬。いよいよもさ海老漁がピークを向える。実質的には11月頃から漁は始まるが漁師達はお金になり鍋物にも最適な松葉ガニに狙いを付けているので、どうしてもそのままを食するもさ海老の登場は3月に入ってからである。
食卓でもぼちぼち鍋料理にも飽きて少しずつ温かくなるのでもさ海老、甘海老、鯵、鯖、鯛、かれい等に目が向いてくる。
今回紹介するもさ海老は見た目は全身真っ赤な甘海老に比べ薄茶色で、姿もスマートなそれに対しずんぐりむっくりで目も異常に小さくパッとしない。しかし、一端口に頬張るとしっかりとした歯ごたえ、噛み締めてみて溢れ出す独特の甘み、みその濃厚な深みのある旨味、卵のつぶつぶした食感、海からの幸、恵みに心から合掌したくなる。
食べ方としては刺身、塩焼が一般的だが頭が胴体から取れない様にていねいに衣をつけてフライや天婦羅にしても美味い。
刺身や焼で感じる甘みとまた違った力強い旨味が加わる。
手仕事フォーラムのメンバーで来鳥される折あらば、冬のカニ、夏の岩ガキ、いがいの他に是非このもさ海老を召し上がって頂きたい。