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ヨコワ(幼黒まぐろ)のたたき

ヨコワ(幼黒まぐろ)のたたき

2011年4月17日
語り手:阿部一郎(たくみ割烹) / 写真:衣笠告也(願正寺)

東北地方太平洋沖地震の津波の被害で大打撃を受けた漁業関係の方々に同じ魚を扱う仲間として心よりお見舞い申し上げます。特に東北の港は大きな遠洋の拠点となっているところも多いので通常に戻るには数年かかるらしく魚の流通にもこれからもっと大きな影響が出ると思うと不安です。

 

日本海沖で漁れる黒まぐろの幼魚を関西ではヨコワと呼び、太平洋や輸入されてくるマグロ類が鮮度保持の為、冷凍されて流通するのに対し生で食べれるマグロです。大きさは50cmから1mくらいで小型のものは香ばしさと形くずれを防ぐ為、火であぶってすぐ冷たい氷水に入れたたきにして食べます。たたきと云えばカツオが代表的ですがカツオほどくせがないので、生姜やニンニクで食べるより、そのままわさびか紅葉おろしをつけてポン酢で食べるのがおすすめです。

資源保護の目的でマグロの入手がなかなか難しくなりそうな状況で生で食べられるマグロはこの時期が旬であぶらも乗って美味しいものです。
比較的さっぱりとした背の方と、脂があってコクもある腹の方の両方を食べれるのもマグロの食べ方の醍醐味です。