手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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連載・手仕事レポート

昔の物 今の物

いま生産されている物の中にも、昔の物に負けず劣らずの物が沢山あります。「昔の物」と「今の物」を見比べてみると色々な発見があります。

Vol.102 和時計

2016年11月23日

和時計とは、江戸時代に日本で製造された機械式時計です。ご存じの通り、日本では明治5年まで月の周期を基準とした太陰暦を使用してきました。この太陰暦に合わせて時刻を表示する機械時計として日本独自の発達を遂げたのが、和時計...

Vol.101 抹茶碗

2016年9月5日

手仕事及び民藝において、抹茶碗はどのような位置づけにあるのでしょうか。雑誌「工藝」第五、六七及び七七号において、柳宗悦は民藝における抹茶碗について論じています。そこには「喜左右衛門井戸」茶碗を挙げて、「雑品のうちから逸品を...

Vol.100 楽焼壺

2016年6月5日

「昔の物 今の物」の連載も、足かけ10年100回を迎えました。久野さんと供に全国を巡り、今後の手仕事の参考となる物を集め、将来は参考館を作ろうとの意図で昔の物、今の物を問わず、健康的な品物を収集してきました...

Vol.99 鈴木繁男さん

2016年4月17日

鈴木繁男さんについては、久野さんの別項でその人となりが詳細に紹介されています。久野さんが民藝の師と仰ぎ、多くの教えを受けた人物として、忘れてはならない人です。民藝に対する心構え、物の見方から物の見せ方まで...

Vol.98 小石原の優れた工人

2016年2月28日

本項NO,21、22で小鹿田の優れた工人として坂本茂木さんと柳瀬朝夫さんをご紹介しました。小鹿田の優れた工人をご紹介した以上、その兄窯である小石原の優れた工人もご紹介しないわけにはいきません。小石原と言えば太田熊雄さんです。小石原...

Vol.97 新垣栄三郎さんと小橋川永昌さん

2016年1月24日

新年第一回の本項では、華やかに赤繪をご紹介します。沖縄民藝陶器の現代の流れは、金城次郎さん、新垣栄三郎さんそして小橋川永昌(二代目仁王)さん(以下敬称略)の三人の功績によるものと言っても過言ではないでしょう。いずれも濱田庄司...

Vol.96 苗代川

2015年12月14日

苗代川は鹿児島の焼き物です。鹿児島の焼き物は、ご存じの通り文禄・慶長の役で朝鮮から連れてこられた陶工によって始められました。これらの陶工は鹿児島の三カ所の港に着船しました。串木野に着船した陶工の流れが苗代川、市来に着船した...

Vol.95 佐久間藤太郎

2015年11月14日

益子の佐久間藤太郎さんは、ご存じの通り、濱田庄司がイギリス留学から帰国して益子に入り、最初に寄寓した窯元です。二人は年齢も近く、濱田は旧来からの益子の窯元の援助、藤太郎さんは新しい焼き物の吸収と、お互いに助け合える関係にあった...

Vol.94 小鹿田の今後

2015年10月7日

小鹿田焼が手仕事の模範となる窯で、歴史に名を残す名工を輩出してきたことは手仕事フォーラムの皆さんにはすでにご承知のところと思います。これらの名工は、伝統を承継しながら個性あふれる名品を作り出してきました。そして、これらの名工...

Vol.93 春慶

2015年9月1日

春慶をご紹介します。春慶塗りとは、檜等の生地に透き漆を塗って仕上げた製品を言います。日本三大春慶として飛騨高山、粟野、能代が挙げられます。能代は現在生産されておらず、粟野もただ一軒が生産をしているようです。従って...

Vol.92 瀬戸の日用雑器

2015年7月22日

瀬戸の日用雑器をご紹介します。柳宗悦はその著書「手仕事の日本」で日本各地の手仕事を紹介しています。この著書により、それぞれの土地の気候、風土、歴史に根ざした手仕事が存在することを知ることが出来ます。また、彼は各地の伝統的な...

Vol.91 次郎さんの線彫り

2015年6月29日

金城次郎さんは、ご存じの通り、人間国宝に認定された沖縄を代表する職人です。その代表的モチーフが線彫りの魚紋でしょう。壺屋時代、読谷時代を通して彫られてきました。線彫りで表現された魚や海老がまるで海の中を泳いでいるかのごとく...

Vol.90 染屋の大甕

2015年5月27日

信州上田郊外の染屋で作られていた水甕です。染屋焼は江戸中期に愛知県の常滑の職人の指導で始められたと言われています。そして、昭和の初めに閉窯されました。無釉薬焼き締めの焼き物で、陶土に鉄分が多く、また耐火性が低く...

Vol.89 三足盤

2015年4月8日

盤とは平面状の様子を現します。碁盤、将棋盤、定盤等すべて上面が平面のものです。陶磁器における盤も平面状の器を現します。中国の青銅器の時代から足付きの盤が作られ、その後、陶磁器にも足付きの盤が作られてきました...

Vol.88 李朝の雑器

2015年3月4日

李朝の日常使いの焼き物をご紹介します。李朝とは、西暦1392年から1910年までの510年間の時代をさします。この長きにわたる時代の焼き物の変遷を本項で語ることは出来ません。国家主導体制で始まった李朝陶磁も...

Vol.87 青土瓶

2015年1月21日

寒い季節、多人数にお茶を振る舞うときに、重宝するのが土瓶です。近年では多人数をおもてなしする機会も減ったため、土瓶を使用する必要性も減ってきていると思われますが、土瓶の暖かみは他に代えがたいものがあります...

Vol.86 湯飲み(2)

2014年12月24日

本項43で濱田庄司さんとその窯及び息子さんの湯飲みをご紹介しましたが、本項では民藝の作家の湯飲みをご紹介します。特に作者名、解説を述べません。形、釉薬その他の雰囲気を味わって頂ければと思います...

Vol.85 ミルクピッチャー

2014年11月19日

益子の濱田篤哉さんのミルクピッチャーをご紹介します。濱田篤哉さんはご存じの通り濱田庄司さんの息子さんです。亡くなられてから既に四半世紀となりますが、民藝の作家として忘れてはならない作家であると思います...

Vol.84 河井寛次郎記念館の柱時計

2014年10月8日

河井寛次郎記念館の受付を通り、板の間の広間の柱に変わった柱時計が掛かり、今もコチコチと音を刻んでいます。無垢の木材で作られ、丸頭にカーブガラスを使った振り子室、そのデザインの美しさは数ある柱時計の中でも最上の一つでしょう...

Vol.83 パン切り台

2014年9月3日

パン切り台をご紹介しますパン切り台とは、文字通りパンを切り分ける時にその台として使用する物です。トーストしたパンを載せたり、また、ハム、チーズを切ったりと食卓で重宝する物です。現代は、朝食はパンという方も...

Vol.82 金継ぎ

2014年7月30日

金継ぎをご紹介します。割れたり、欠けたりした陶磁器はどこか寂しげです。生まれ出た時の生き生きとした姿から一転消えゆくものの悲哀を感じます。傷を受けた陶磁器の補修は洋の東西を問わず行われてきました。しかしその補修方法は...

Vol.81 スリップウェア

2014年7月2日

スリップウェアとは、泥状の化粧土(これをスリップと言います)で模様を描き、ガレナ釉薬(鉛釉薬)を掛けた低火度の英国陶器を言います。低火度の陶器は人類の歴史と供に現れ、始めは無地の焼き締めだった物が、釉薬を掛け...

Vol.80 漆繪盆

2014年5月28日

漆繪のお盆をご紹介します。お盆の用途は昔も今も変わりません。物を運んだり、置いたりする際に、下に敷く敷板的用途とでも言えば良いでしょうか。現代では味気ないプラスチック製であったり、木製でも無地の物がほとんどです...

Vol.79 壺屋の金城次郎さん

2014年4月16日

壺屋の金城次郎さんをご紹介します。金城次郎さん(以下次郎さんと言います)は、ご承知の通り、現代の沖縄陶器を代表する作家です。現在の沖縄の焼物が大なり小なり、次郎さんの作品の影響を受けていることは間違いありません。それだけ...

Vol.78 相馬と成島

2014年3月12日

東北の相馬焼と成島焼をご紹介します。相馬焼は元禄年間に福島県相馬の大堀で始められた民窯です。相馬焼には藩窯の中村相馬焼が別にあります。相馬焼は一度衰退の後に再興されましたが、東日本大震災の原発事故により、強制退去地域となり...

Vol.77 東北の人形

2014年2月12日

東北の人形をご紹介します。日本全国に郷土人形と言われる人形が存在します。江戸時代、京都の伏見人形がそのルーツと言われています。江戸の安定した世の中で、庶民の生活も豊かとなり、当初は信仰の対象として寺社を中心に天神様、お地蔵様...

Vol.76 漆の椀

2014年1月22日

漆の椀をご紹介します。漆の椀については、昔の物今の物(8)と(63)でもご紹介しましたが、筆者の個人的な感覚なのか、どうも現代の漆椀に馴染めません。その原因がどこにあるのかを考えてみますと、その形、そしてのっぺりとした...

Vol.75 丹波の生田和孝

2013年12月18日

丹波の生田和孝さんの作品をご紹介します。生田さんは昭和57年に五五歳の若さで亡くなりました。鳥取県に生まれ、京都の河井寛次郎のもとに職人として入り、その後砥部を経て、丹波で作陶しました。その作品は糠白、飴と鉄の三種類の釉薬のみ...

Vol.74 螺鈿

2013年11月20日

螺鈿とは貝の真珠質の輝きを器等の装飾に用いる技法です。貝の真珠質の美しさは太古より人類が目にした最初の美かもしれません。貝そのものを加工して、貨幣や装飾品とすることに始まり、後々、貝を板状に切り出し、磨いて、これを建具や...

Vol.73 平佐の磁器

2013年10月16日

平佐の磁器をご紹介します。日本における磁器の産地はそれほど多くありません。会津、瀬戸、出石、砥部そして伊万里等が磁器の産地として挙げられます。薩摩(鹿児島)においても、朝鮮陶工の流れを汲む苗代川、龍門司等が現代までも...

Vol.72 吉田桂介さんの「装案」

2013年9月18日

吉田桂介さんは、ご存じの通り富山県八尾で和紙を制作する桂樹舎を主宰する手仕事の世界の先達です。いまや民藝の第一世代の謦咳に直接触れた貴重な存在と言えましょう。八尾に昔からある手漉き和紙の伝統を引き継ぎ...

Vol.71 繪本どんきほうて

2013年8月14日

型染作家芹沢C介の仕事は多岐にわたり、勿論布染めの着尺、帯、暖簾等の制作が主な仕事と言えますが、他方、本の装丁や繪本の制作も重要な仕事であったと思われます芹沢C介は、昭和6年に始まる雑誌「工藝」の型染めによる装丁...

Vol.70 小石原・小鹿田の徳利

2013年7月17日

小石原・小鹿田の徳利をご紹介します。小石原・小鹿田は兄弟窯で、陶土に多少の違いはありますが、昔から同種の品物を作ってきました。新しい作品があっても、それは昔からの作品の継承があって、初めて生きてくるものであり、伝統の形...

Vol.69 民画

2013年5月15日

民画とは、ある流派や時の権力者に属さず、民衆から湧き上がってきた絵とでも表現すればよいのでしょうか。流派や権力者の影響がないだけに、その描かれた作品は自由でのびのびとしており、まさに民衆の生活に根ざした手仕事と言えます...

Vol.68 亀型酒器

2013年5月15日

薩摩焼の亀型酒器をご紹介します。薩摩焼とは、薩摩地方の竪野(たての)、苗代川、龍門司、平佐、能野(よきの)等々の窯を総称する呼び方です。この薩摩焼の各窯で他には見られない独特の形をした酒器が作られています...

Vol.67 丹波海老徳利

2013年3月18日

丹波焼は言わずと知れた六古窯のひとつで、昔から大壺、甕を生産する日常雑器を焼く窯でした。穴窯焼成による焼き締めや、いわゆる赤どべを掛けた製品がその代表的な物でしょう...

Vol.66 茂木さんの尺皿

2013年2月18日

小鹿田の坂本茂木さんの尺皿をご紹介します。茂木さんは言わずと知れた歴史に残る名工です。これまで茂木さんの作った名品の数々は折に触れ、種々の媒体で紹介されてきています。大きなラッキョウ壺等魅力に富む作品もありますが、...

Vol.65 華やかに

2013年1月7日

平成25年初めの「昔の物 今の物」です。年の初め華やかに伊万里の赤絵で今年のスタートを切りたいと思います。まずは古九谷の蓋付き茶壺です。生掛け生地の上に、古九谷五彩で装います。ねっとりとした生地、落ち着いた彩色が魅力...

Vol.64 民藝の作家

2012年12月14日

民藝の作家として、京都の上田恒次(敬称略)をご紹介します。上田恒次は、他の民藝の作家と多少趣を異にし、京都の知的においを漂わせる優雅で、力強い作品を作りました。京都の代々続く商家の生まれにその源があるのかもしれません...

Vol.63 漆の皿と椀

2012年11月15日

漆の皿と椀をご紹介します。現代の漆製品は高価に過ぎ、庶民の日常生活からかけ離れてしまいました。その原因が何処にあるのか、もっと安価に、日常使いの漆製品が作れないものか、手仕事フォーラムで考えて頂きたいテーマではないか...

Vol.62 デルフトタイル

2012年10月6日

タイルは、古代から建築材として、壁、床に貼られて、防火、防水、防湿の役目を果たしてきました。この用途だけなら無地で用が足りますが、人はここでも遊び心を忘れません。人はこのタイルに、古代から種々の装飾を付してきました...

Vol.61 紅型

2012年9月6日

紅型は、沖縄独自の染め物です。南国をあらわす鮮やかな色彩、独特の模様が沖縄の人々のおおらかさ、明るさを表します。その成立の由来、成立時期等は諸説あるようですが、ここでは唯々作品を見て頂き、それぞれに感想を持って頂ければ...

Vol.60 筒描き(馬の腹掛け)

2012年7月19日

日本の染織は各地各様、様々な技法による美しい作品が存在します。本項では筒描きによる馬の腹掛けをご紹介します。「染織」、「筒描き」、「馬の腹掛け」について、それぞれ説明をすべきところですが...

Vol.59 小皿(2)

2012年6月20日

前項に引き続き、小皿をご紹介します。本項では、九州以南と李朝の品をご紹介します。まずは、伊万里です。明治、大正頃の醤油皿です。型物で、花模様を陽刻してあります...

Vol.58 小皿(1)

2012年5月24日

日常の食事において、必ず使用する食器に、陶器の小皿があります。総菜を取り分けたり、醤油を入れたりと、様々な用途に活躍します。まさに雑器中の雑器と言ってよいでしょう。陶磁器が日常生活に使用される様になった昔から様々な小皿が...

Vol.57 河井寛次郎(2)

2012年3月27日

前回に引き続き、河井寛次郎の作品をご紹介します。まずは、角皿です。青磁いっちん角皿とでも称するのでしょうか。縦横各31センチ位、高さ7センチ位あります。非常に重くどっしりとした作りです。以下に斜め、そして裏を見て頂きます...

Vol.56 河井寛次郎(1)

2012年2月6日

ご存じの通り、民藝において、河井寛次郎は柳宗悦、濱田庄司と並ぶ、その創設者です。その経歴、作品は多数の作品集等で紹介されており、ここで改めてご紹介するまでもありませんが、簡単に経歴をご紹介すると、河井寛次郎は...

Vol.55 菓子型

2011年12月18日

菓子型とは、文字通りお菓子の型を作るための道具です。焼き菓子、落雁、練り切り等の和菓子に使用します。洋菓子と異なり、日本人の繊細さはここでも発揮され、昔から繊細で美しい造形の菓子型による和菓子が目を楽しませ...

番外編 もやい工藝四十年によせて

2011年11月11日

手仕事フォーラム十周年、もやい工藝四十周年を迎えるに当たり、昔の物今の物の本稿をかりて、お祝いを申し上げますとともに、四十年前を思い出して、著者の雑感を述べさせて頂くことをお許し下さい。著者と久野恵一氏...

Vol.54 初期伊万里

2011年10月11日

日本の焼き物を語る上で、伊万里(有田)焼を外すことはできません。伊万里焼は、朝鮮、中国の技術を吸収し、日本独自の磁器を完成させ、それが、現代までも続いています。この伊万里焼を大きく分けると...

Vol.53 地方民窯の徳利

2011年9月17日

昔は、今ほど交通網が発達しておらず、各地域で生産し、その地で消費する、地産地消が当たり前の生活でした。そのため、その地の人は、日常使いの品についても、その地域で生産された焼き物、駕篭等を...

Vol.52 在銘の龍門司

2011年8月8日

龍門司焼は、その歴史を遡れば、文禄・慶長の役で朝鮮から連れてこられた陶工によって、始められた焼き物です。16世紀の終わりから現在まで営々と作り続けられていることとなります。勿論作家ではなく...

Vol.51 小谷真三さんの栓付瓶

2011年7月11日

昔に比べると、夏の暑さは異常なほどです。この暑い夏にご紹介するのは、やはり涼しさを感じさせるガラスと言うことになります。本稿では倉敷の小谷真三さんのガラス器をご紹介しようと思います...

Vol.50 瀬戸煮〆皿

2011年6月16日

瀬戸の煮〆皿は江戸末期から瀬戸で大量に作られた雑器中の雑器と言えるものです。しかし、この大量に作られたが故に、そこに描かれた絵や文字は、手慣れた筆裁きによる無意識の美を表しています...

Vol.49 くらわんか碗

2011年5月14日

くらわんか碗とは、江戸時代大阪淀川を往来する三十石船を相手に酒食を提供していた小舟が用いた器からこの名が付けられました。この小舟は「くらわんか」と叫びながら商いをしていたのが、その由来です...

Vol.48 頑張れ東北

2011年4月3日

東北、北関東を襲った大地震、大津波は多くの方々に、甚大な被害をもたらしました。家を、また家族を奪われた方のお悲しみは言葉に表せないほどのものがあります。失われたものを乗り越えるにはまだまだ時間が掛かると思いますが...

Vol.47 沖縄焼き物の独自性

2011年2月18日

沖縄は、歴史的見地や地理的位置から見て、本州、九州、四国とは異なる独自の文化、生活様式を持って、発展してきました。歴史的見地については、ここでは省略させて頂きますが、独自の王朝のもとに中国文化の影響をを色濃く残している...

Vol.46 徳利

2011年1月21日

徳利は、言うまでもなく酒を入れる容器です。有史以来、人が酒をたしなむ様になってから、酒を入れる容器は多種多様にあったと思われます。自ら作った酒を、作った容器から、柄杓でそのまま飲んだり、片口に入れて、椀に注ぎながら...

Vol.45 山陰の藍

2010年12月17日

東北から沖縄まで、日本の各地には藍染めを利用した染織が多数存在します。いつの頃から藍染めが始まったのかは定かではありませんが、江戸時代に庶民が利用できる衣服等の布の材料は藍と木綿であったことは間違いないでしょう...

Vol.44 抱瓶(2)

2010年11月17日

「昔の物 今の物」の第7回で、沖縄の抱瓶(だちびん)をご紹介しましたが、その中で、現代の工人の中で、昔に劣らず素晴らしい抱瓶を作り続けている工人の作品をご紹介しました。下の作品がその時ご紹介した作品です...

Vol.43 湯飲み(1)

2010年10月6日

「昔の物 今の物」では、主に焼き物を取りあげて、お話しをしてきましたが、焼き物の中でも一番日常生活に身近な「湯飲み」をこれまで、ご紹介してきませんでした。これは、湯飲みが多種多様で、また、昔の物に「湯飲み」として取りあげる...

Vol.42 唐津 唐津 唐津

2010年9月1日

「昔の物 今の物」では、これまで、「今の物」の比較材料として、昔の唐津の作品をご紹介してきました。これは、唐津(陶器)、伊万里(磁器)が中国、朝鮮からの焼き物技術を消化し、日本独自の焼き物を完成させ、現代日本の焼き物の原型を...

Vol.41 次郎さんのマカイ

2010年7月21日

沖縄には、独自の焼き物の形があります。マカイもその一つです。情報社会の現代は、他所の形を取り入れることは容易です。しかし、沖縄は沖縄で、独自の形を守り、その中で、現代生活にマッチした製品を作り続けてもらいたいものです...

Vol.40 茂木さんへの思い

2010年6月23日

小鹿田の坂本茂木さんが引退との話を耳にしました。お身体が悪いわけでもなく、小鹿田のしきたりに従っての流れのようですが、私にとっては、全く持って理解しがたい出来事です...

Vol.39 コーヒーカップ

2010年5月10日

昔の物 今の物の表題からすれば、それぞれの時代の作品をご紹介して、その対比から現代の手仕事の応援をすることが、表題の役目と考えています。しかし、これまでご紹介してきた各項でもお分かりと思いますが、生活様式が変わり...

Vol.38 雲助

2010年4月20日

雲助をご紹介します。雲助とは、酒、醤油、酢等の液体を、醸造の大樽等から小分けして、他の容器に移す、謂わば中間移動用容器とでも定義すればよいのでしょうか。中間移動用ですから...

Vol.37 沖縄陶器の可憐さ

2010年2月16日

以前にも沖縄の焼物をご紹介しましたが、現代の沖縄の焼物が手仕事の分野で、重要な位置を占め、また、今後も素晴らし作品を生み出してくれることは間違いないと思います...

Vol.36 抹茶茶碗

2010年1月12日

私には茶道の心得は全くありません、しかし、抹茶を喫することは大好きです。形式にとらわれずに美味しい茶碗で抹茶を味わいたいものです。茶道の源流が朝鮮の雑器を取りあげたことに習い、現代の器を茶器に見立て、ご紹介します...

Vol.35 浄法寺食籠

2009年12月14日

浄法寺の食籠(じきろう)をご紹介します。食籠とは、炊いた米等の食物を保存しておく容器です。ワープロで「ジキロウ」と入力しても「食籠」と変換されないところからも、現代では、最早存在価値が無くなったと言うことでしょうか...

Vol.34 掛硯と煙草盆

2009年10月21日

掛硯と煙草盆の間にどの様な関連があるのか、首をかしげている方もいらっしゃると思います。強いて関連を挙げるとすれば、昔のビジネスマン(商人)、文人の座右にあった物とでも関連づけられましょうか...

Vol.33 柱時計

2009年8月18日

どこの家庭にも柱時計があります。生活必需品と言ってよいでしょう。

しかし、現代の柱時計は技術の進歩から、正確であることは間違いありませんが、日々の生活に潤いを与える存在となっているでしょうか...

Vol.32 伊万里赤絵の系譜

2009年7月14日

民芸、手仕事とは多少趣を異にしますが、伊万里有田(以下有田と言います)の赤絵磁器の流れを追って行きたいと思います。 有田の磁器は、文禄、慶長の役で連れてこられた朝鮮の陶工により...

Vol.31 朝鮮の壺

2009年5月7日

豊臣秀吉の文禄、慶長の役により、朝鮮の多数の陶工が日本に連れてこられました。日本の焼き物が、その後飛躍的に進歩したことは周知の事実です。そして、現代まで通して、日本の焼き物には、朝鮮の焼き物の影響が...

Vol.30 酒上(ひあげ)

2009年2月21日

「ひあげ」とは、酒等の液体を注ぐ容器とでも定義すればよいのでしょうか。漢字では「酒上」と書いて「ひあげ」と読ませます。陶磁器で言えば大片口と用途は同じです。しかし、陶磁器より軽く、繊細であるため...

Vol.29 洋鋏

2009年1月19日

いずれも昔の物です。洋鋏はその名のごとく西洋からもたらされた鋏です。中国経由か、またはポルトガル船によってもたらされた物か定かではありません。しかし、便利で使い勝手が良い物であることは誰しもが認めるところであり...

Vol.28 大片口

2008年12月15日

いずれも昔の物です。「昔の物、今の物」でも、その(16)で松代の片口をご紹介しました。そこでは、同じ窯場でも、火の洗礼を受けることにより、作品が多様な変化を見せることをご紹介しました。ここで、再度の片口のご紹介をするのに...

Vol.27 瀬戸の意匠

2008年11月1日

「昔の物、今の物」でも、その(11)で線香立てを、その(20)で行燈皿をご紹介しました。もともと瀬戸は日本における焼き物の原点と言えるほどの窯であり、営々と日常使いの美しい品物を作り続けてきた窯です...

Vol.26 民芸の作家について

2008年9月21日

昔の物、今の物のご紹介から少し離れますが、民芸の作家の物をご紹介します。
手仕事によって、生み出された品物には、昔からの長年に渡る制作によって、使いやすい大きさ、形に収斂され、現代に伝えられている物が...

Vol.25 磁器とガラスの食器

2008年8月6日

暑い夏がやってきました。夏の暑さを凌ぐため、昔も今も人々は、生活の中に涼を求めてきました。食器についてもまたしかり。ブログ等でも多数の方が紹介しているとおり、磁器やガラスが...

Vol.24 現代の食生活にマッチした器

2008年7月4日

昔の物と今の物を対比させようとする時、その生活様式の変化から、現代では作られていない物も多く、なかなか対比が出来ないことがあります。また、昔からの伝統の有る民窯は...

Vol.23 高さ20〜30cmの壷

2008年5月13日

高さ20センチから30センチの壺をご紹介します。いずれも昔の物です。今の物との比較ができれば良いのですが、生活スタイルの変化により、壺類は、現代の実用から外れてしまいました...

Vol.22 小鹿田の優れた工人2

2008年4月17日

前回に引き続き、小鹿田のもう一人の優れた工人の作品をご紹介します。優れた作品の前では、昔の物、今の物の区別も、また、作品解説も不要でしょう。ただただ作品を見て頂きたいと思います...

Vol.21 小鹿田の優れた工人1

2008年3月14日

小鹿田の蓋付大壺(らっきょう壺)をご紹介します。手仕事フォーラムを御覧の方には、すでにお馴染みのものでしょうが、やはりご紹介せずにはいられません。昔の物、今の物として...

Vol.20 瀬戸の行燈皿

2008年2月7日

瀬戸の行燈皿をご紹介します。いずれも昔の物です。行燈皿は、電気のない時代の光源として、灯明を燃やしていた時代には、その受け皿として、なくてはならない物でした。生活必需品として...

Vol.19 自在の横木

2007年12月22日

自在の横木をご紹介します。自在の横木とは、囲炉裏の火の上に鍋等を掛ける時に、天井の梁等から降ろした鈎の付いた棒または縄の長さを調節する横木です。この横木は、一種のてこの原理をうまく利用した...

Vol.18 小土瓶

2007年11月14日

小土瓶をご紹介します。まずは、下の写真を御覧下さい。益子の梅絵土瓶です。丁度、両手に包み込める程の大きさです。大量に作られたのでしょう。梅の絵の筆さばきが素晴らしく、絵が生き生きとしています...

Vol.17 浜田門窯の食器

2007年10月2日

昭和初期に柳宗悦等によって、民芸という分野が創作されて以降、この考え方に立脚した個人作家が現れ、現代まで続いています。この内、陶芸の分野においても、多数の優れた個人作家が存在します...

Vol.16 片口

2007年9月10日

片口をご紹介します。まずは、下の三枚の写真を御覧下さい。いかにも、民窯と言った趣があります。中部、関東以北では、いわゆる海鼠と緑の釉薬は一番ポピュラーな釉薬でしょう...

Vol.15 竈面

2007年8月3日

竈面をご紹介します。縦の長さが一尺以上もある木彫りのお面です。有史以来、人類にとって、火と水は、その生存にとって欠くことの出来ない物として、崇められ、大切にされてきました。これらを表す神や祭りごとも日本のみならず...

Vol.14 ピッチャー(水注)

2007年7月9日

ピッチャー(水注)をご紹介します。日本においては、木器、漆器が発達していたため、昔の焼物による水注はほとんどないのではないかと思います。伊万里で、手付きの注ぎ瓶を1600年代後半から作っていますが...

Vol.13 木製の飾り台

2007年6月4日

木の作品をご紹介します。下の二枚の写真は、いずれも木製の飾り台です。幅が約40センチあります。飾り台としては小振りで、現代の家庭でも、使うのに丁度良い大きさです。いずれも明治頃の物ではないかと思います...

Vol.12 五寸の組皿

2007年5月14日

いずれも、五寸の組皿で、今の物です。上の写真の皿は、今から35年前に会津本郷で求めた物です。35年間、私の実家で煮物やおでんの取り皿として、働いてきました。この皿も、母が亡くなり、私の元へ帰ってきました...

Vol.11 線香立て

2007年4月19日

線香立てをご紹介します。いずれも昔の物です。上の二枚の作品は、いずれも瀬戸の線香立てです。一枚目は線彫りに飴、青を差した黄瀬戸、二枚目はシャープに彫りを入れた黄瀬戸です。昔の物と言っても...

Vol.10 版画

2007年3月12日

陶磁器のご紹介が続きましたので、少し息抜きに、版画をご紹介します。民芸に興味をお持ちの方が、版画と言うと、まず棟方志功の木版画を思い浮かべるでしょう。確かに棟方志功は、独特の美的感覚と魂を乗り移したかのような...

Vol.9 伊万里の皿

2007年2月9日

いずれも伊万里の皿です。一枚目は初期伊万里と言われる西暦1640〜50年頃の皿です。二枚目は西暦1700年以降の皿です。そして、三枚目は現代の皿です。いずれも味わい深い皿です...

Vol.8 漆椀

2007年1月22日

漆椀をご紹介します。いずれも昔の物です。一つは、南部の箔椀です。四つ組のうちの主椀のみを掲げます。最も上手の物ですが、その形と意匠の素晴らしさは現代の製品を超えるものがあります...

Vol.7 抱瓶(だちびん)

2007年1月11日

この三枚の写真の抱瓶(だちびん)は、時代で言えば、いずれも「今の物」と言えます。また、一枚目と二枚目の写真の抱瓶はすでに亡くなられた工人の物です。抱瓶は、昔から趣味性の強い...

Vol.6 大鉢

2006年12月19日

一枚は、手仕事フォーラムを御覧の方には、ご記憶にある大鉢だと思います。これは、「手仕事フォーラムの選ぶこの逸品」の「古唐津写しの小鹿田焼 茂ちゃんの大皿」で紹介された...

Vol.5 沖縄の焼き物の本来の姿

2006年11月24日

いずれも端正な形をしています。一方は約150年前の物、もう一方は現在活躍中の工人の物です。私見で恐縮ですが、現代の沖縄の焼物は、厚手でボッテリとして、どこか粗野な印象があります...

Vol.4 重箱の漆絵

2006年11月14日

表題は「昔の物 今の物」ですが、今回は、いずれも昔の物です。この二つの重箱は、今の精緻な漆塗りから見ると、粗野にも見えますが、大らかな漆絵は遊び心とほのぼのとした暖かさを感じます...

Vol.3 龍門司のからから

2006年10月25日

龍門司の「からから」は、今から200年以上も前から、同じ形で作り続けられています。薄くひかれ、青や飴を流す手法も変わりません。民芸の品と言うと、厚手で重いとの印象がありますが...

Vol.2 飴釉と青釉の鉢皿

2006年10月13日

いずれも、飴釉と青釉の鉢皿です。一方は、約300年以上前に出来た鉢皿です。また、もう一方は、現在も現役で作り続けている陶工の作品です。いずれ劣らず、迫力を感じます。ここまで来ると...

Vol.1 土瓶

2006年10月9日

ご紹介するのは、すでに皆さんよくご存じの土瓶です。一方は骨董店でしか買えませんが、もう一方は現在も生産されています。いずれも良い形をしています。今生産されている物の中にも...