手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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小土瓶

小土瓶

2007年11月14日
語り手:横山正夫

小土瓶をご紹介します。
まずは、下の写真を御覧下さい。

益子の梅絵土瓶です。
丁度、両手に包み込める程の大きさです。大量に作られたのでしょう。梅の絵の筆さばきが素晴らしく、絵が生き生きとしています。また、轆轤の技も冴え、器体はうすく仕上げられています。
この大きさの土瓶は、一人、二人くらいでお茶を飲むのに、丁度よい大きさで、茶店や旅館で大量に使われた物ではないかと思われます。現に、この土瓶も旅館の蔵にしまわれたままになっていた物で、未使用の品です。今、旅館に泊まったときに、この様な土瓶が出てきたら、嬉しい限りですが・・・
次に、この小振りの土瓶をご紹介するのであれば、忘れてはならないのが、汽車土瓶です。列車での旅では、飲み物が欠かせません。現代ではペットボトルでお茶でもジュースでも、好みの飲み物を自動販売機で買うことが出来ます。しかし、少し前の時代には、駅のホームで売り子さんがお茶を売っていました。その最後の頃は、プラスチックの容器に、同じくプラスチックのぐい呑みを付けて、売っていました。そして、その前は型物の陶器でした。そして、そして、その前は、上記の梅絵土瓶と同じ作りの土瓶で売られていました。
その頃の汽車土瓶を裏、表、両面でご紹介します。

この様な、素晴らしい土瓶が、雑器として使われ、そして、捨てられて来たかと思うと、なんとも残念でなりません。しかし、大量に作ることがこの様な形の洗練、筆さばきの洗練を生むことを教えられた気がします。
現代の生活スタイルからして、同じ物の出現を望むことは不可能です。しかし、小土瓶は、一人、二人の生活には、丁度良い大きさであり、日常生活の脇役として、気に入った小土瓶をテーブルの上に置くことも楽しいのではないでしょうか。
現代の小土瓶(一つは、現代の土瓶の在り方として、紅茶ポットとも言える品をご紹介します)として、沖縄の品を二つご紹介します。