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朝鮮の壺

朝鮮の壺

2009年5月7日
語り手:横山正夫

豊臣秀吉の文禄、慶長の役により、朝鮮の多数の陶工が日本に連れてこられました。日本の焼き物が、その後飛躍的に進歩したことは周知の事実です。そして、現代まで通して、日本の焼き物には、朝鮮の焼き物の影響が色濃く残っています。特に九州諸窯の焼き物には、その影響が顕著です。
ここでは、日本の焼き物の源流とも言うべき朝鮮の壺をご紹介します。
まずは、鶏龍山の壺です。鉄分を含んだ黄土に白土で化粧をして、鉄で絵を描いています。素朴で大らか、かつユーモアを感じます。

次は明川の海鼠釉薬の壺です。李朝では、会寧の同種の壺が有名ですが、ほぼ同じ技法作られた物です。その形、釉薬等を見ても、唐津の源流と言っても過言ではないでしょう。

最後は李朝の黒?薬の壺です。重ね焼の跡も荒々しく黒?薬は結晶化しています。まさに、日常使いの雑器中の雑器の趣があります。現代では傷物として、世に出てくることはないでしょうが、当時大量に作られていた事実が推測されます。しかし、形そして釉薬の美しさは現代の焼き物を凌過していることを認めざるを得ません。

三点の壺を見て頂きましたが、それでは、下の写真の壺は何処の物かお分かりになりますか・・・