手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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茂木さんへの思い

茂木さんへの思い

2010年6月23日
語り手:横山正夫

 小鹿田の坂本茂木さんが引退との話を耳にしました。お身体が悪いわけでもなく、小鹿田のしきたりに従っての流れのようですが、私にとっては、全く持って理解しがたい出来事です。

 私にとって、茂木さんの仕事は、現代民芸の水準を示すバロメーターであると考えて来ました。今、昔を問わず第一級の作品を作り出して来たのが茂木さんです。轆轤の冴え、縁の締まり、形の丹精さ、どれをとっても昔の物にひけをとりませんし、むしろ、昔の物を越えているとも考えられます。私の勝手な希望では、一工人である茂木さんが、年齢を重ね、手が動かなくなるまで、作品を作り続けて欲しいと考えていました。これだけの腕の冴えを持った工人の年老いて行く過程で、どの様な作品を生み出していくのか楽しみにしていたのです。作品は作り手の人を表します。腕は落ちても、枯れた味わいが出てくるのではと期待していたのですが・・・

 茂木さんの今後のご活躍を期待し、以下に茂木さんの作品を無作為にご紹介します。