手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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次郎さんのマカイ

次郎さんのマカイ

2010年7月21日
語り手:横山正夫

 マカイとは、沖縄の碗形の陶器の総称です。沖縄で陶器が生産されるようになった初期の頃から生産されています。その形態は、口径に対して、高さが低く、口台が広く作られています。

 今でも、湧田窯等の昔の物が、多数存在しますが、その大多数は、無地か、簡単な鉄絵又は呉州絵の物です。貴族用の赤絵や呉州線彫等を施したマカイは例外で、一般庶民の日常雑器としては、目立たない存在であったのかも知れません。

 このような目立たない存在のマカイですが、金城次郎さんの手に掛かると、その一つ一つが愛らしく、生き生きとした物に生まれ変わります。

 以下に、沖縄の伝統的なマカイの形を保ちながら、生み出された、次郎さんのマカイをご紹介します。

 沖縄には、独自の焼き物の形があります。マカイもその一つです。情報社会の現代は、他所の形を取り入れることは容易です。しかし、沖縄は沖縄で、独自の形を守り、その中で、現代生活にマッチした製品を作り続けてもらいたいものです。

 沖縄の伝統の中で、独自の愛らしい焼き物を作り続けた金城次郎さんを取りあげたのも、今でも伝統的な形の中で、現代に通用する作品が生み出せることを、知って頂きたいと思ったからです。