手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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徳利

徳利

2011年1月21日
語り手:横山正夫

 徳利は、言うまでもなく酒を入れる容器です。有史以来、人が酒をたしなむ様になってから、酒を入れる容器は多種多様にあったと思われます。自ら作った酒を、作った容器から、柄杓でそのまま飲んだり、片口に入れて、椀に注ぎながら飲んだりもしていたと思われます。そして、その内に、作った酒を保存したり、運んだりする容器や一度に飲む量を入れた容器などが発達してきたではないかと考えられます。これらの容器は樽であったり陶磁器であったりしました。陶磁器の容器の内の小型の容器を我が国に限れば、徳利と言っても良いと思います。
 我が国において、この徳利は大きな物は保存、移動用として、小さな物は日常使用の物として、発達してきました。本稿では、日本における日常使用の小型の徳利をご紹介しますが、なにぶん、酒を飲む習慣は宗教上禁止されている人々を除いて、ほぼ成人なら誰でも飲むのが、現状であり、徳利も千差万別、多種多様で、ここにご紹介するのは、民芸、手仕事の観点からその一部をご紹介するものであることをご了解下さい。
 
 まずは昔の徳利です。
 
 石州の徳利三点をご紹介します。大振りの徳利ですが、スーと上に伸びた端正な姿、口の締まり、そして手慣れた鉄絵がなんとも言えない味を出しています。




 次ぎに、瀬戸の徳利を三点ご紹介します。瀬戸の徳利は雑器様の物から雅味に富んだ物まで多種多様の徳利があります。三点目は織部風の絵付けがあります。



 磁器の徳利として、飛騨の渋草焼の徳利をご紹介します。

 昔の物が続きましたが、ここからは現代の徳利をご紹介します。
 
 まずは、小鹿田の坂本茂木さんの徳利四点です。同じ形ですが、釉薬、化粧、焼上がりの違いで様々な表情を見せ、楽しませてくれます。




 次ぎに、同じく小鹿田の柳瀬朝夫さんの徳利二点です。これも同じ形ですが、化粧で別物となっています。


 最後に、沖縄の徳利をご紹介します。
 まずは、金城次郎さんの徳利です。


 同じく、沖縄の徳利です。元の用途は必ずしも徳利とは言えませんが、小徳利として使えそうな二点をご紹介します。


 沖縄の最後に、これも徳利としての使用には大きすぎますが、沖縄の鬼の腕をご紹介して、本稿を終わります。