手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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昔の物 今の物

小皿(1)

小皿(1)

2012年5月24日
語り手:横山正夫

 日常の食事において、必ず使用する食器に、陶器の小皿があります。総菜を取り分けたり、醤油を入れたりと、様々な用途に活躍します。まさに雑器中の雑器と言ってよいでしょう。陶磁器が日常生活に使用される様になった昔から様々な小皿が作られて来ました。
 本項そして、次項では、この小皿を取り上げ、昔の物そして今の物をご紹介します。
まずは、昔の瀬戸の小皿をご紹介します。

 黄瀬戸の型物です。鳥の図が型押しされ、三つ足を付けています。窯の上がりによって、雰囲気が変わっているところも見所です。可憐な品物です。

 江戸から明治頃の呉州絵の小皿だと思われます。絵の勢いは現代の製品には真似ができません。

 何の変哲もない小皿です。しかし、黄瀬戸の味わいは格別です。まさに、雑器中の雑器と言えるでしょう。

 同じく何の変哲もない小皿ですが、行燈の受け皿として、薄く引いてあります。

 所謂、御深井(おふけ)焼の襞皿です。長年使用されたのでしょうか、襞の部分の釉薬がすり切れています。雅味のある小皿です。

 志野の絵皿です。稚拙で素朴な鉄絵ですが、現代にもこのような小皿があればと思います。
 
 次ぎに、現代の小皿をご紹介します。

 益子の門窯の小皿です。黒釉薬を掛け、重ね焼きで大量に作られたのでしょう。登り窯の灰が降り注ぎ、それが景色となっています。

 同じく益子の門窯の饅頭皿です。和食にも洋食にも使え、かつ堅牢に出来ています。

 同じく益子の梅絵皿です。門窯のような作家の窯とは異なり、益子の旧来からある窯の作品です。鉄絵の筆裁きが見所です。
 
 九州、沖縄そして李朝の小皿を次回ご紹介しますが、この項の最後に、バーナード・リーチ工房の小皿をご紹介します。

 可憐な鉄絵が描かれ、日常使いを考慮して、堅牢に作られています。毎日の食卓に潤いを与えます。
 
 毎日の食卓で使用する小皿、気に入った物を使いたいものです。
(以下次回)