手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

ホーム>連載・手仕事レポート>昔の物 今の物>瀬戸の日用雑器

昔の物 今の物

瀬戸の日用雑器

瀬戸の日用雑器

2015年7月22日
語り手:横山正夫

 瀬戸の日用雑器をご紹介します。
 柳宗悦はその著書「手仕事の日本」で日本各地の手仕事を紹介しています。この著書により、それぞれの土地の気候、風土、歴史に根ざした手仕事が存在することを知ることが出来ます。また、彼は各地の伝統的な、優れた手仕事の品を収集し、これを現代の手仕事の啓蒙、発展のために、駒場の日本民藝館に展示しました。
 柳宗悦の収集は、決して骨董品収集ではなく、生活に根ざし、かつ伝統に根ざした健康的な手仕事の品を収集し、現代の手仕事の道しるべとしたのではないかと考えます。
 「昔の物 今の物」で各種の品物をご紹介していますが、ここでご紹介する品物も、昔、今、値段が高い、安いに関係なく健康的な手仕事と思われる品物をご紹介するとの方針で続けて来ました(中には民藝を離れた工藝分野の物もありましたが)。手芸ではない真の手仕事は伝統に根ざした野太いものでなければなりません。
 前置きが長くなりましたが、本項では生活に根ざした手仕事の例として、瀬戸の昔の物をご紹介します。確かに現代は文化、文明の発達で便利な生活となりました。しかし便利な世の中と引き替えに生活の潤いを失っている面もあるのではないでしょうか。不便な生活の中でも昔の人はその生活用具にも工夫を凝らしていたように思います。

火鉢です。四面に異なる鉄繪を施しています。

手水鉢です。押し紋の上に飴と青を流します。

大皿です。

麦わら手の切立鉢です。

蕎麦猪口です。蕎麦猪口の大多数は伊万里の物ですが、瀬戸の物はより柔らかい感じがします。

徳利です。上手と下手ですが、下手も現代にはない力強さを感じます。

小片口です。

松葉を器全面に散らした茶碗です。飯椀にも抹茶碗にも使えそうです。

香炉ないしは線香立てです。彫りの美しさ、赤繪の可憐さが見所です。