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小石原の優れた工人

小石原の優れた工人

2016年2月28日
語り手:横山正夫

 本項NO,21、22で小鹿田の優れた工人として坂本茂木さんと柳瀬朝夫さんをご紹介しました。小鹿田の優れた工人をご紹介した以上、その兄窯である小石原の優れた工人もご紹介しないわけにはいきません。
 小石原と言えば太田熊雄さんです。小石原における現在の民藝陶器の原点と言っても過言ではないでしょう。轆轤職人として苦労しながらも、自ら雑誌「工藝」を愛読し、民藝の心を学び、50歳に至って自らの窯を持ち、健康で力強い作品を生み出しました。
 すでに本項でご紹介した作品も含め、太田熊雄さんの作品をご紹介します。
 
 まずは口付き壺です。小石原の旧来からの材料のみで作られていますが、登り窯による上がりの美しさ、無骨ながらもどっしりとした器胎の形が見所でしょうか。

 次の作品は耳付き壺です。この壺も上がりの美しさ、器胎の安定感が見所です。

 次の作品は舟徳利です。製品から見れば火ぶくれは傷物かもしれませんが、この作品では、かえって登り窯の荒々しさを想像させます。

 次の作品は既にご紹介した飛び鉋青飴流し蓋付き壺です。ここでは、青、飴両面をご紹介します。

 次の作品は、青土瓶と青湯飲みです。小鹿田とは趣が違いますが、ドッシリとした安定感、青の美しさが魅力です。

 次の作品もすでにご紹介した作品です。この小壺も常に食卓に置いておきたい、愛らしい佇まいです。

 最後にピッチャーをご紹介します。ひとつはすでにご紹介した熊雄さんの作品、そしてもうひとつは息子さんの太田哲三さんの作品です。熊夫さんの作品が伝統的な民藝の作品とすれば、哲三さんの作品は伝統を踏まえた現代の民藝の作品と言えると思います。この作品は上がり、造形、模様とすべてに洗練された民藝の美を感じます。