手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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隠岐國風土記

おせち

おせち

2011年1月7日
語り手:田中浩司

今年のお正月は京都のおせち料理を頼みました。以前、中華おせちやハワイアンおせちを頼んだものの、美味しくなくて外注おせちってまずいなというトラウマを残すことに…。今年は大切な友人の一人、京の料理研究家・小宮真由先生のおせちにすることに半年前から決まっていたので、楽しみに海外旅行から帰国しました。

山陰地方とは正反対に関東地方は爽やかな晴れ模様

箱根駅伝が走る国道134号線からは富士山

見た目は少し小さいかな?と思ったものの、取り出してみると和洋二段にぎっしりと具が詰まった良心的なおせちでした。薄味で出汁がきいた上品な煮しめが美味しい。野菜が美味しいって幸せです。

 

小宮先生は「作るために食べる」という自分と似たスタイルで仕事をされていて、道楽というよりも求道という感じを受けます。食べてばかりいると、遊んでいるように見られますが、食の仕事をするものはちょっと人より気を遣って食べるものです。かといって批評が過ぎると、美味しく食べられないので適度な集中が必要です。

 

どれも塩辛すぎる甘すぎるなど、「過ぎることがない」お料理。そして、食べ疲れしない適度なやさしい刺激。味の調整は「どのラインを人は美味しいと感じるか」という味の客観的把握がないとできないものです。いいお仕事されているな、と元旦から元気をいただきました。

こちらはさわらの海塩ハーブ焼き。先生が何度も大絶賛してくださったフレークソルト「サランオキ」を使っていただきました。昨年出会ってこのお塩に感動された先生からもっと深い感動をいただきました。ステーキもそうですが、これは塩と魚の真剣勝負。塩辛すぎない、しかし、深みや広がりがある塩味が効いているかどうかが、塩の加減、塩の良し悪しの分かれ目。この一品は自分だけで2回食べて、しっかり美味しさを確認しました。おせちを受け取った方もそう感じて頂けたら良いのですが。

 

お正月ということで、今回はおせちの話題でした。