ホーム>連載・手仕事レポート>地域レポート>伊予だより>八日市護国の町並み(内子町)
伊予だより

2014年1月8日
語り手:門田真記子(手仕事フォーラム会員)
民藝の教科書D「手仕事いろいろ」で紹介された、大森和蝋燭屋さんのある
内子町八日市の町並みを歩いてみました。
かつて木蝋産業で栄えた旧街道沿いは、
海鼠壁の蔵や町家、豪商の邸宅などが立ち並び、当時の風景を感じることができます。
静かで趣ある風情ですが、じっくりと建物を見てみると様々な意匠が施されています。
特に目を見張る建物が本芳我邸です。(明治22年建)
鶴や亀、松、朝日など縁起物をあしらった鏝絵が随所に見られます。
弁柄で塗られた門や、出格子。
当時、本芳我家が木蝋で財を成したことを建物が今に伝えています。
本芳我邸の分家・上芳我邸の中庭。(明治27年健)
黄色の漆喰に海鼠壁が美しく、威風堂々とした佇まいです。
町並みを歩いていると、路地を抜けて家路に着くお年寄りや
自転車をこぐ中学生の集団に出会います。
八日市の町並みは、木蝋で栄えた当時を知る重要な文化財であると同時に
今もそこに住む人々の生活の場でもあります。
自転車をこぐ中学生の集団に出会います。
八日市の町並みは、木蝋で栄えた当時を知る重要な文化財であると同時に
今もそこに住む人々の生活の場でもあります。
櫨の木通り。
櫨の木と冬の空のコントラストも美しい風景でした。