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いただきます
盛夏の煮魚 紋かれいの煮付

2012年8月6日
語り手:阿部一郎(たくみ割烹) / 写真:衣笠告也(願正寺)
鳥取では砂丘に代表されるように粒の細かな遠浅のきれいな浜辺が日本海沿いにずっと続いています。その関係上、ひらめ、かれいといった底物の魚が多く獲れ、鳥取県の県魚もひらめです。
秋から冬にかけては赤カレイの底引き漁が盛んですが、梅雨も明けたこの時期は赤カレイは無く、紋かれい、目板かれい、石かれいといった種類になります。今回はこの紋かれいの煮付を用意しました。
冬の子持ちの大きな赤かれいに対してこの紋かれいは身も比較的薄くさっぱりとした淡白な味わいで夏の鳥取の代表的な煮付です。
暑い夏、冷酒をかたむけ一杯やりたいものです。